人に感染するペットの病気 2
イヌがかかる伝染病は、このようにたくさんあります。
これらのなかで、たとえば犬アデノウイルスⅠ型の感染による犬伝染性肝炎は、イヌとかキツネ(キツネではキツネ脳炎という)のようなイヌ科の動物が主としてかかる病気です。
他の動物の場合は、実験感染の例はあっても、自然にウイルスの"洗礼"を受けて発病することはまずないといわれています。
ところが、やはりウイルスの感染によって引き起こされる伝染病でも、狂犬病はイヌ、キツネ、オオカミといったイヌ科の動物だけでなく、ネコ、ウサギ、ネズミ、ウシ、ウマ、ヒツジ、サル、コゥモリなど、ほ乳類の動物に広く自然感染のみられる点が犬伝染性肝炎との大きなちがいです。
私たち人間もほ乳類に属しているわけで、狂犬病はうつります。
実際に今日でも世界中で毎年数千人の人が、狂犬病のために死亡しているとみられています。
動物たちがかかる病気のうちで、この狂犬病のように人にもうつる伝染性疾患のことを、とくに「人畜(獣)共通伝染病」、あるいは「人畜(獣)共通感染症」と呼んで、他の伝染病とは区別しています。